がん検診することで、がんの早期発見することができ、早期治療に繋がり、がんの進行をくい止め治すことができる可能性が高くなります。しかし、注意点が3つあります。まず偽陰性です。偽陰性とは、がんを見逃してしまうことで、がんが見つけにくい場所や形をしている場合には発見できないこともあります。
そのため、がん検診を必ず安心というわけではありませんので、ご注意下さい。がん検診を1回だけの受診ではなく、定期的な受診をお勧め致します。次に偽陽性です。偽陽性とは、がんの疑いと判定されて精密検査を行っても、がんが発見されないことを指します。
精密検査が必要となるのは、がんの疑いを除外するためと、がんであることを確かめるための2つの意味があります。受診の方に心理的な負担がかかりますので、ご注意下さい。最後に、過剰診断です。過剰診断とは、生命を脅かさないがんを発見することです。
がん検診で発見されたがんの中には、進行がんにならずに消えてしまったり、そのままの状況に留まったりすることもあるため、生命を脅かすことがないものもあります。現在の医療では、どのようながんが進行がんになるのか、生命予後に影響を及ぼすかは分かってはいません。早期の治療を考えると、このようながんにも通常のがんと同じような検査や治療が行われるケースがあります。やはり受診の方に負担がかかってしまいます。
これらのこともあるということを理解した上で、がん検診を受けることをお勧め致します。