人間ドックの種類のうちで、女性向けの病気の検査を受けられるものがあります。人間ドックの実施を行っている医療機関によっては、レディースドックという名称で呼ばれているケースもあります。初めて婦人科検診や人間ドックのレディースドックを受診する際には、女医さんに診察してほしいと感じたり、検査によっては痛いものもあるのではないかと心配する方もいるでしょう。事前に検査についての正しい知識を身に付けておくことによって、精神的に安心して検査を受けやすくなります。
女性特有の病気としては、乳がんや子宮がんについて挙げることができて、これらの病気は発見や治療が早ければ完治できる確率が高いと言われています。しかし、現状の日本においては、乳がんや子宮がんの検査を先送りにしてしまっている人が多い状態になっています。乳がんや子宮がんは放置してしまうと、命を脅かす危険性の高いものとなりますので、人間ドックのオプション検査やがん検診などの受診が推奨されています。乳がんは出産経験がない女性や、飲酒量が多い女性に多くみられるがんとなります。
確実な予防法は確立されていませんが、定期的に検診を受診することによって早期に発見できることがわかっています。早期発見を行って、初期の段階で治療を行った場合には、乳がん発症者のうちの90%異常が完全に治癒しており、乳房の切除も必要なく完治できます。子宮頸がんは子宮の入り口あたりにできるがんの種類で、主にヒトパピローマウイルスに感染することが原因で発症します。発見が遅れてしまうことで悪化すると子宮の摘出が必要になりますので、性交経験のある女性や妊娠出産の経験のある方は積極的に検査を受診することが大切です。