健康診断・検診・人間ドックは混同してしまっている事もありますが、厳密に言えばこの3つには違いがあります。まず健康診断は全身の健康チェックを行うのが目的です。国の法律で受ける内容が決まっている法定検診と個人判断で受ける内容を決める任意検診があります。実施内容などは適時変わるケースもありますが、おおよそ問診・身体計測・血圧・血液検査・尿検査など8~15項目の検査が行われます。
人間ドックはこの健康診断の括りの中の「任意検診」に相当します。外来検診や短期入院を行い、精密検査を受けます。健康診断よりも精密な検査を行うので、より小さな状態の疾患に対しても発見率が高くなります。1泊2日の人間ドックなどからコースを選び、100項目ほどの検査項目から検査結果を割り出していきます。
また、近年の病気の多様化によりそれぞれの病気の発見率を高めるための専門の人間ドックも登場しています。例えば、脳ドック・肺ドック・レディースドックなど、それぞれオプションで内容を追加することも可能です。最後に、検診は特定の臓器に対して行われる診断です。異常がないかどうかを確かめるのが目的です。
代表的なものではがん検診があり、胃がん検診・大腸がん検診・乳がん検診・子宮がん検診・肺がん検診など有効性が確認されています。健康診断の括りの中に人間ドックがあり、こちらは全身を検査します。検診では特定の臓器だけを検査するのがそれぞれの特徴です。