食べ過ぎれば体重が増えるのは自然なことですが、そうではなく食べ過ぎでもないのに急に体重が増えてきたら病気の可能性もあります。例えば、むくみ・疲労感・尿量増加などの症状がある人は糖尿病が疑われます。糖尿病は最初の時期は太ったように感じますが、その後体重が減少していくことが多いです。低血糖症やインスリノーマ(膵臓のランゲルハンス島の腫瘍)ではめまい・フラつきなどの症状を伴います。
顔のむくみにはステロイド剤など薬剤によるむくみが考えられます。他には甲状腺機能低下症などのホルモン異常症などの可能性もあります。明らかに症状が現れている場合には、内科系の医療機関を受診することが望ましいです。人間ドックで調べるならば、胃バリウム・胃カメラ・血液検査・尿検査・便潜血反応などの検査を受けてみると良いでしょう。
人間ドックの血液検査では代謝系の病気を発見する率を高めることが出来ます。代謝系の異常を調べるために、総コレステロール値・HDL(善玉)コレステロール値・LDL(悪玉)コレステロール値・中性脂肪値(TG)などを調べます。甲状腺機能低下症は遺伝による可能性もある病気なので、健康的な生活をしている人でも注意が必要です。胃カメラや胃バリウムの人間ドック検査は苦手とする人も多いですが、最近では負担が少ないように口からではなく鼻から入れる胃カメラを採用している所が増えていたり、より細い管を挿入する所もあるようです。